部落問題(12月11日 3個目)
自分の出身は、岡山県なので、部落問題を道徳教育の授業でやりました。
ある友人と、僕が遊んでいると、父親が激怒したのはよく覚えています。
結局子供なので、父親の言う事なんて中々聞きません。だから結局、何も変わらなかったわけです。何故怒るのか理由すら解りませんでした。
しかし後々解りました。
何故その子と遊んではならなかったのかというと、部落の血筋だからだそうです。
僕は道徳教育の授業で、部落差別を無くすように教え込まれているわけですから、親と口喧嘩になりました。何故父親が部落の血筋をそこまで恐れていたのか。後々になって理由が解りました。
部落の血筋の人が飼っている、犬や猫を自動車でひき殺してしまったら、膨大な金額を請求されるとか!
実際に、身近に請求されて、払ってしまった人間が居るので、納得せざるを得なかったです。
「莫大過ぎる額だけど、部落の人間を敵に回したら命がいくつあっても足りやしない」
大金を払った近所のおじさんはそう言っていました。
しかし、自分が被害に遭ったわけではないから、そんなに恐ろしいものなのか、という実感は湧きませんね。
ちなみに、今でも部落出身の子とは繋がりがあります。ごく一般的な、普通の人間です。
そこに人並み外れた攻撃性や、気性の荒さはちっとも感じません。
差別化を勧める親と、差別を禁止しようとする先生の意見に挟まれて、どちらを信じていいのか解らなくなった同級生は、沢山居たかと思います。