2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ペスタロッチまとめ3(10月25日 3個目)

ペスタロッチまとめ3 最後に、ペスタロッチの思想に触れたいと思う。 ペスタロッチの教育思想は、〝基礎陶冶の理念”が根底に据えられている。 陶冶とは、(陶器を造ることと、鋳物を鋳ることから)人間が持って生まれた性質を円満完全に発達させることであ…

ペスタロッチまとめ2(10月25日 2個目)

ペスタロッチまとめ2 ペスタロッチの思想について書きたいところだ。が、 その前に、『隠者の夕暮れ』以外で、彼が書いた著書を紹介したい。 『リーンハルトとゲルトルート』(1781ー1787)長編小説、全四巻。 『探究』(1794)ルソーに匹敵す…

ペスタロッチまとめ1(10月25日 1個目)

ペスタロッチまとめ 1780年(34歳)。全てが失敗し、失意のどん底にいたペスタロッチは、…… 驚くべき事に、ますます教育への情熱を強くしていた。 同年に、『隠者の夕暮』という著書を出した。 この書籍は、まず、一行目からインパクトがある。 「王座…

ペスタロッチ第三の挫折(10月7日 3つ目)

ペスタロッチ第三の挫折 倒産して、いよいよ金が無くなったペスタロッチは、最後のなけなしの金を使い、再び行動に出る。 1774年(28歳)に貧民労働学校(ノイホーフ)を作ったのだ。 もちろんこれも、私財をなげうっている。 実はペスタロッチは金を…

ペスタロッチ第二の挫折(10月7日 2つ目)

ペスタロッチ第二の挫折 ペスタロッチの人生における、第一の大きな挫折、監獄生活を経たペスタロッチは、1968年(22歳)で農場経営に乗り出した。農場と教育なんて何の関係もないように思えるかもしれないが、元々ペスタロッチは、教育が目的ではなく…

ペスタロッチ(10月7日 1つ目)

ペスタロッチ 前記事で書いた、コメニウス。彼の影響を強く受けた、教育哲学者ペスタロッチの話を書きたいと思う。 ペスタロッチは、〝人類の教育者”と呼ばれている。 個人的に好きな人物で、1回では終わらないと思うので、まずは、ペスタロッチがどのよう…

コメニウス続き(9/30日 3つ目)

コメニウス続き さて、コメニウスが教育哲学で考えたのは、 「遺伝か環境か」 であった。 はっきり言うと、コメニウスは完全に環境よりの思想である。 提示したのは、〝白紙説”である。 この概要は、文字の通りだ。 人間は白い(何も書き込まれていない)紙…

コメニウス(10/21)

今回は17世紀以降の教育思想に関わった人々について書こうと思う。 まず、非常に有名なのはコメニウス(1592~1670)である。チェコスロバキアの人だ。現代ではチェコとスロバキアに分かれているが、コメニウスが居たのはチェコに当たる。 彼は〝…

情報技術論 9月30日 2つ目

道徳教育と性善説 性善説、性悪説は、とりわけ道徳教育とは切っても切り離せない関係にあると自分は考える。もしも、完全なる性悪説、性善説がまかり通る世界ならば、そこには道徳教育は必要ないのではないだろうか。 僕が此処で言う性善説は、人間の本質は…