ペスタロッチ第二の挫折(10月7日 2つ目)

 ペスタロッチ第二の挫折

                            

 

 ペスタロッチの人生における、第一の大きな挫折、監獄生活を経たペスタロッチは、1968年(22歳)で農場経営に乗り出した。農場と教育なんて何の関係もないように思えるかもしれないが、元々ペスタロッチは、教育が目的ではなく、貧しい人間を豊かにする事は目的だったのだ。

 ちなみにこの農場経営も、貧しい人間を豊かにする為に、〝私財をなげうって”開始された。当時でも、全て私財で経営に乗り出す例はとても少なく、そもそも、ペスタロッチ自身が金持ちでもないのである。この事からペスタロッチがどのような人間であったのか、輪郭が見えてくる。

 しかし、これでもかという程に、ペスタロッチは挫折する。

 せっかく始めた農場経営も、1773年(27歳)の時に失敗する。つまりは倒産である。