ペスタロッチまとめ1(10月25日 1個目)

 ペスタロッチまとめ

                                

 

 1780年(34歳)。全てが失敗し、失意のどん底にいたペスタロッチは、……

 驚くべき事に、ますます教育への情熱を強くしていた。

 同年に、『隠者の夕暮』という著書を出した。

 この書籍は、まず、一行目からインパクトがある。

「王座の上にあっても木葉の屋根の陰にあっても、互いに同じき人、まことの人間」

 この文章には、ペスタロッチの教育観が大いに投影されている。

 実は、この考え方は、以前に書いた、コメニウスのパンソフィアとも繋がっているのだ。

「すべての人間」

 の部分である。

 この書籍を機に、ペスタロッチは教育者としての地位を獲得していく事になる。

 ちなみにペスタロッチは、カントの影響を強く受けている。次の記事で、ペスタロッチの教育思想について触れて行きたいと思う。